


君と僕の5分
予告
特報

STORY
21世紀は自由の始まりだと思っていた。でも–––。
2001年、韓国で最も保守的な街といわれた大邱(テグ)に転校してきた高校生のギョンファンは、当時まだタブーだった日本の音楽やアニメの 大ファン。昼休みには一人で日本の楽曲をMP3プレイヤーで聴いていた。皆には「オタク」とからかわれるが、隣の席の学級委員ジェミンも実は日本のカルチャーが好きだと知る。
学校帰りのバスの中でイヤフォンを分け合いながらJ-POPを聴き、次第に距離を近づける二人。放課後のゲームセンター、CDショップ、映画館..…。ギョンファンはジェミンにある秘密を告白するが、彼の態度はその日を境に一変する。


INTRODUCTION
J-カルチャーを愛する韓国の気鋭、オム・ハヌルの長編デビュー作!
チェチョン国際音楽映画祭、大阪アジアン映画祭をはじめ国内外で高く評価された新鋭オム・ハヌル監督の⻑編デビュー作。日本の大衆文化流入が規制されていた2001年の韓国を舞台に、J-POP を通して心を寄せ合う孤独な少年たちの姿を丁寧に描き出す。挿入歌として globe の楽曲が使われるなど、90年代の多彩な日本カルチャーが登場。当時少数派だった日本カルチャーを愛する若者の喜びや哀しみと同時に、普遍的な⻘春の抒情を呼び起こす。
主人公ギョンファンを演じるのは、ミュージカル「ビリー・エリオット」でデビュー後、740万回再生を記録した短編映画『ユウォル:世界を踊らせた少年』の主演、ドラマ「豚の王」「ソンサン −弔いの丘−」に出演し活躍の場を広げるシム・ヒョンソ。ジェミン役には、モデルとして芸能活動をスタートし、ドラマ「恋するアプリ LoveAlarm」「保健教師アン・ウニョン」「キリゴ」など話題作に出演する一方で、映画『ひかり探して』『強くなるとき』などインディペンデント映画を中心にキャリアを積むヒョン・ウソク。今後の活躍が期待される若手俳優陣の瑞々しく繊細な演技が観客の胸を打つ。さらに映画『82年生まれ、キム・ジヨン』やドラマ「私の夫と結婚して」のコン・ミンジョン、映画『エクストリーム・ジョブ』『幼い依頼人』『犯罪都市 PUNISHMENT』のイ・ドンフィら実力派俳優が作品に深みを与え、観る者それぞれの最も大切な時間に連れていってくれる⻘春映画の傑作が誕生した。
CAST & STAFF

シム・ヒョンソ
as イ・ギョンファン
2007年生まれ。幼少期よりバレエを始め、数々のコンクールを受賞。2017年、ミュージカル「ビリー・エリオット」の主役に抜擢され俳優デビューを果たす。その後、国立韓国芸術総合学校の卒業制作として作られた短編『ユウ ォル:世界を踊らせた少年』(2019年)で主演、YouTube再生740万回 を記録。主な出演作にドラマ「豚の王」(2022)、「ソン サン -弔いの丘-」(2024)、ミュージカル「ドリームハイ」(2023)など。今年4月、国立韓国芸術総合学校へ入学。
-COMMENT-
こんにちは。映画『君と僕の5分』で、主人公のイ・ギョンファンを演じた俳優のシム・ヒョンソです。作品の中でギョンファンが最も好きなアーティストであるglobeさんの母国で上映されることをとても嬉しく光栄に思います。globeさんの名曲とご一緒した私たちの映画を通じ、皆さんが大切な記憶を再び思い出していただけることを願っています。映画『君と僕の5分』をぜひ愛していただけたら。ありがとうございます!

ヒョン・ウソク
as ソン・ジェミン
2001年生まれ。2018年にモデルとしてキャリアをスタート。2019年、ドラ マ「恋するアプリ Love Alarm」で俳優デビュー。300倍の競争率を 勝ち抜いたドラマ「保健教師アン・ウニョン」(2020)「チアアップ」(2022)、映画に『ひかり探して』(2020)、『子供のための子供』 (2021)、『ドルフィン』(2024)、『強くなるとき』(2024)など映画祭でも高評価された独立系作品に出演。今年4月配信開始のドラマ「キリゴ」にメインキャストとして出演。
-COMMENT-
こんにちは、俳優のヒョン・ウソクです。今回、私たちの映画が日本で公開されることになり、本当に光栄です。心を込めて撮影した作品であるだけに、日本の観客の皆さんにどのように届くのか、期待とワクワクした気持ちでいっぱいです。楽しくご鑑賞いただけたらこの上なく幸せです。ありがとうございます!

コン・ミンジョン
as ギョンファンの母 ユン・ギョンスク
1986年生まれ。俳優。映画『82年生まれ、キム・ジヨン』(2019)、ドラマ 「私の夫と結婚して」(2024)、「海街チャチャチャ」(2021)、「シスタ ーズ」(2022)など。

イ・ドンフィ
as 教師 チェ・ヨンチョル
1985年生まれ。俳優。映画『エクストリーム・ジョブ』『幼い依頼人』(2019)、『犯罪都市 PUNISHMENT』(2024)、ドラマ「恋のスケッチ~応答せよ1988~」(2015)など。

オム・ハヌル
監督・脚本
1988年生まれ。韓国芸術総合学校映像院映画科、韓国映画アカデミー卒業。本作が長編デビュー作。初めての短編『Please tell me』(2016)でミジャンセン短編映画祭、『404 Not found』 (2018)で釜山国際短編 映画祭、フィレンツェ韓国映画祭などに招待。その後も国内外の映画祭で実力を認められた。俳優としてもハ・ジョンウ監督の『ロビー! 4000億円を懸けた仁義なき18ホール』(2024)ではチャンウク(ハ・ジョンウ)の従弟ホシク役を演じ、物語のキーマンとして注目を集めた。
-COMMENT-
2001年をギョンファンのように過ごし、2026年現在をギョンファンのように送っている方々に、『君と僕の5分』が癒しになれば幸いです。
-DIRECTING INTENTION-
2001年は21世紀の最初の始まりでした。
当時韓国では日本文化開放が徐々に行われ、一見すると開放的な時期でした。しかし、本当に開放的だったのでしょうか?
2001年、ホン・ソクチョン※の芸能界排斥から分かるように性的少数者に関する議論は依然として閉ざされ、日韓間の政治的な問題によって日本文化マニアたちは排斥された時期でした。
一見開放的に見えたけれど、実は閉鎖的だった2001年。
そうした2001年に、韓国で最も保守的な都市として象徴される大邱を背景に、主流ではないマイノリティ(性的少数者あるいは日本文化マニア)として過ごした者たちの哀しみと歓びを、片思いするギョンファンの視点で描きたかったのです。
そして21世紀を厳しい状況で迎えたマイノリティたちに話したかったのです。
2024年現在も、現実は大きく変わらなかった。でも映画の終わりに彼が向き合った真実のように、私たちが迎えた21世紀は、暗く絶望した時期ではなかったのかもしれないと。
ーソウル独立映画祭2024 より
※韓国の芸能人で初めて同性愛者であることをカミングアウトしたタレント
COMMENT
※敬称略(五十音順)
日本文化の本格解禁前夜の韓国。
今よりさらに”枠からはみ出ること”を許容しない社会で、
性的マイノリティの暗号のように機能するJ-POP。
globeの「DEPARTURES」と「FACES PLACES」、
響きの異なる二つの名曲が、
かつて経験した覚えのある淡い幸福と痛みを呼び覚ます。
まだ道半ば、それでも少しずつ時代は良くなっているはずだと
『君と僕の5分』は信じさせてくれる。
ISO(ライター)
90年代を表現するための懐メロとしてではなく、
生涯忘れ得ぬ親友への感情としてglobeを扱った
オム監督のセンスと覚悟、日本カルチャーへの深い愛情に胸を打たれました。
主人公と同じく、“自分しか知らない”と思っていた音楽を、
初めて誰かと共有できた時のあの衝撃と興奮。
エンドロールの5分1カットに、
自分が今も音楽が大好きな理由がすべて詰まっているように感じました。
エリザベス宮地(映像作家)
片方ずつのイヤホンは、まるで半人前の僕たちみたい。
たどった先は一本道か、それとも分かれ道か——。
こんなに切ない「DEPARTURES」
初めて!
カン・バンファ(翻訳家)
何一つ音楽の助けを借りず主人公一家の姿を見せていく
冒頭の数ショットに、いきなりもう胸が張り裂けそうになる。
その切実な情感喚起力が、
やがてglobeの曲と歌詞の情感喚起力と融合して、切なさは爆発する。
生きることがただ苦しかった青春時代に、
特別な音楽や映画の存在が自分を救ってくれた。
そんな経験を持っている人なら 、
誰もが最初から最後まで泣きっぱなしだろう。
暉峻創三
(映画評論家、大阪アジアン映画祭プログラミング・ディレクター)
不確かなことばかりの世の中で
人と何かを分かち合える瞬間ほど特別なものはない。
2人がイヤホンを分け合って音楽を聞いている時だけは、
同じものが大事なんだと確認できたのだろう。
そんな存在と出会えた奇跡をglobeが優しく、そして力強く支える。
tofubeats (音楽プロデューサー/DJ)
韓国の少年たちが抱える思春期の葛藤と、
globeの名曲がこんなにも美しく溶け合うなんて。
青春のメロディーは、永遠のメモリー。
歌詞とリンクする描写にニヤリとしたり、彼らのすれ違う淡い感情に、
グゥッと胸が締めつけられました。
ただの青春映画ではなく、時代背景と国民性、
日韓の文化開放の歴史も感じられるのも、とても良かったです。
ファーストサマーウイカ(俳優、タレント)
数十年前の過去と現在を結びつける記憶の再生装置。
そんなポップスの役割を映画と共に鮮明に追体験できた。
華やかなだけではないし、取り返しのつかない時間の残酷さも愛おしさも
誠実に描いた作品だと思った。
butaji(シンガーソングライター )
国は違えど、同じ音楽を聴いて、
同じ時代を生きてきたひとりのゲイとして、
生きづらさを感じながらも自分の信念を曲げない主人公のギョンファンに、
たくさんの希望を感じました。
彼を通して、この映画を通して、
誰もが自分らしさを否定しなくていい世の中になっていく事を
願ってやみません。
ミナモトカズキ(漫画家)
「ずっと伏せたままの 写真立ての二人」が
本当は「best of my life」だったことを
季節を突き刺すようなKEIKOの歌声が教えてくれる。
君と僕の話なんてうまく出来なかった。
君の好きな歌を好きになりたかった。
僕の好きな歌を聴いてほしかった。
それだけだった。
ゆっきゅん(DIVA)
この物語は懐かしいものだろうか?
それとも今っぽいものだろうか?
カルチャーが誰にとっても心の拠り所となるように、
この映画もまた誰かにとっての心の拠り所となりますように
和田彩花(ミュージシャン・文筆家)



